
遅ればせながら、堀江貴文さんの著書『多動力』を読んだ。
堀江さんの本を読んだのは、『ゼロ』以来でまぁまぁ間があいている。
『ゼロ』の時もそうだったが、今回の『多動力』にしても堀江さんの本はサクサクと読み進めることができるというのが、感想のひとつだ。
「普段から読書を欠かさない」とか「1日1冊ペースのスピードで読めます」みたいなタイプではない俺でも堀江さんの本は流れるようにスムーズに読める。
何か堀江さんの文章や思考との相性がいいのかもしれないなんて考えたりもする・・・。
時代が変わり、情報は常にアップデートされていくはずの世の中で、意外にも古いしきたりや固定観念に囚われているひとが多いのかもしれない。
堀江さんは著書の中でまずハッキリ断言している、、、
『多動力』を身につければ仕事は楽しくなり、人生は充実する。
雰囲気では何となく理解しやすい言葉ではあるが、深いところで腑に落ちているひとはそんなに多くないのかもしれないというのがこの『多動力』ではないだろうか。
俺なりの解釈だけど、読んだ感想を書いてみたいと思う。
「全部自分でやらなければいけない」という洗脳を解く
多動力の最大のテーマというか、多動力が最も意味するところがここではないかなと思う。
堀江さんの本の特徴は、ライターや編集者が彼にインタビューをしたものをまとめたものが主なので、大体10時間程度話せば一冊の本の内容としては事足りるそう。
ポイントは、分業制ってことだ。
俺は堀江貴文という男は本当に天才だと思う。
でも、天才だからといって全てをこなせるということではない。
自分のやれることをハッキリとさせて、できないことは他のひとに任せることで自分のやることに最大限の力を注げるようになる。
とてもシンプルだし、潔いし、何よりも賢い。
よりスピード感が重視されている現代で、今まで通り時間をかけていられないことはドンドンやり方をアップデートしていかなければならないだろう。
何百もの仕事を同時にこなすためには、「自分でやらないこと」を決めるのが大切だ。 引用元: 第2章バカ真面目の洗脳を解け
『多動力』の中で一番共感したところ
多動力の内容で、一番共感したのは「忙しいひとほど返信が速い」という部分。
基本、俺はレスが遅いひとを心底信頼したくない。
以前、大切な音楽仲間からあるパートの演奏ができるひとを紹介してほしいという連絡がきたことがあった。
俺は、すかさずそのパートの適任者だと思ったひとにその旨文章で送信した。
その後、1〜2日どころではなく1週間経っても返信がこなかった。
そこで違うひとにターゲットを移し、そちらは即決まった。
こうやってチャンスを逃してしまうことになってしまうからもったいない・・・。
俺はレスの遅いひとをビジネスパートナーにはしたくない。
何のためにLINEやチャットやメッセンジャーを使っているのか分からないし、「オマエの持っているものは携帯電話か?携帯していないのか??」と心底思う。
ご丁寧にスマホの画面にメッセージの通知が出てくれるのに活用できていないのと一緒だ。
どうしたってメッセージに即レスできないときだってある。
それはそれで、どう処理していくかが問題で、、、
何もゆっくり腰を落ち着けてからしか返信してはいけないこともないし、そうじゃなくても充分できることなのだ。
移動中にでも片付けられる案件だっていくつかあるし、今や歩きながら仕事を何件か終わらせることもできる。
そうすると決まって現れるのが「歩きスマホは危険だからやめましょう」というヤツ。
大体年配の男性がこういうことをいうケースを多く見てきているが、こんなのもうナンセンスだよ!
歩きながら仕事ができる時代になったんだ!
「移動中にこんなことができたら便利だなぁ〜」と考えていたことがドンドン実現しているというのに、いざ現実になると危険だと叫ぶようになる。
変わってしまう自分を認めたくない証拠なのだろう。
一番共感したところだけに長くなったが、、、
俺は、レスが遅いひとのメカニズムが理解できない。
仕事がデキる人には「レスが速い」という共通点があり、忙しい人ほど持ち球を手元に溜めないものだ。 引用元: 第6章世界最速仕事術
多動力は誰もが発揮した経験がある
堀江さん曰く、多動力の原点は好奇心だという。
未知なるもの新しいものに興味がわき、ドンドンと試してみる生き方を選ぶ。
大人になるとある程度の答えが分かってしまう節があるので、恐怖とは別で答えの見えていることに好奇心がわいてこなくて挑戦しないという場合もあるのかもしれない。
堀江さんが以前何かの映像で喋っていた言葉で「ファーストペンギン」といっていたのを覚えている。
ペンギンは集団で行動するため、敵がいるかもしれない海へ魚を求めて最初に飛びこむペンギンのことだ。
要は、初めてのことでもリスクを恐れることなくチャレンジするひとのことをいっている。
そういえば、堀江さんはかつてフジテレビやプロ野球の大阪近鉄バッファローズを買収しようと名乗りを上げたことがあった。
あの当時世間からは「何だこの生意気な若造が!」と反感をかっていた傾向があったように見えていたが、、、
今となれば、「買収してたら面白かったなぁ」とも思う。
現に、あの頃から堀江さんがテレビなどで言っていたことが今の世の中現実になっているように感じる。
悲しいかな、堀江さんも歳を重ねてきて言ってることが年相応になってきたように映るのか、今の世の中を見て堀江さんの言ってたことが概ね間違ってなかったことに気づいたのか、世間の捉え方も変わったように思える。
新しいことに興味を失ってしまえば10代でも老人だし、新しい刺激を求め続けるのならば60歳でも若者だ。 引用元: 第8章人生に目的なんていらない
売れた本だと思うからとっくに読んだひとも多いかもしれないが、読んでないひとがいたらぜひ読んでみてほしい。
Shin