“頭がいい”と“頭の回転がはやい”は違うって話

僕より頭のいいひとはたくさんいるが、「このひと、頭の回転もはやいなぁ〜」と思えるひとは少なかったりする。
僕も全然ショボイのだが、そんな僕が見ても、「頭はいいはずなのに、気転きかないなコイツ」と思うひとが意外と多い。

コンテンツ制作の組織に属していたときの話。

僕が所属していたコンテンツ制作チームは、大元の組織から2〜3チームに枝分かれして、それぞれが制作、管理部門を専門に取り組んでいた。
制作チームでは、主にコンテンツを企画〜制作〜配信までを受け持ち、管理チームではコンテンツの配信の一部と、配信後の市場調査をする。

全チーム共通で入力・管理などの運用をしているExcelの管理表があり、そこでは、コンテンツ制作のスケジュールから個々の生産性まで関数ではじき出すシステムを使っていた。
その共通の管理表で数字を管理しているのが、管理チームの方であり、僕が所属していた制作チームは、作業の進捗を入力していく程度のもの。

ある日、僕が進捗を入力する際、関数処理されているセルに、該当しない値を入力してしまったことで、本来はじき出せるはずの計算ができなくなったことがあった。

まず、僕の落ち度としては、「この管理表は関数処理されているので、決められた値以外を入力するとエラーになるセルがある」ということに気づけなかったこと。
ここが、僕の頭の回転の悪さが露呈したところだ。

でも、自分のことは棚に上げていわせてもらうと、、逆に「こんなこと気づかないのかなぁ〜」と思ったことがあった。

前述した、僕の入力間違いにより、関数が起動しなくなったことにより、管理チームの担当者から僕に連絡が入った。
内容は、上記のことを僕に伝えるものだった。

その管理チームの担当者から入った最初の連絡が、18:10頃。
僕の定時は18:00。残業はめったにすることがなく、その日も定時にログアウトした。
因みに、組織外の端末から組織内のシステムにアクセスすることはできず、それができるのは一部の管理者のみだった。
ということは、18:10頃の連絡をタイムリーに見れない。

そして、管理チーム担当者から、2度目の連絡があったのだが、、その時間が翌朝9:15頃。
文面は、「小室さん、こちらの件、その後どうなっていますでしょうか?ご対応お願いします。」
僕の始業時間は9:30から。これまたタイムリーにその連絡を見れない時間帯である。

すなわち、ログアウト後に連絡をもらい、ログイン前に「その後どうなっていますか?」という連絡があった。

お分かりだろうか?

その後もなにも、1回目の連絡すら翌朝の9:30にならないと確認できないのだ。
「18:00を過ぎてるな、この連絡は翌朝でないと確認されないな」と思わなかったのだろうか!?

キッカケは、僕の体たらくが招いたことではあるが、、そんなことにも気づけないほどの頭の回転の悪さなのかと思った。

それか、「そんなもん知ったことか、オマエがやったことが悪いのだから、戒めじゃ!」といわんばかりの仕打ちか。

僕は、翌朝9:30にその2つのメッセージを確認して、然るべき対応をした。
そして、「18:00にログアウトして、ログインが9:30なので、メッセージは確認できませんでした」といった内容で返信もした。

すると、管理チームの担当者から、、

「ご対応ありがとうございました。これで、正しく計算ができました。」といった文面の返信だった。

僕のひん曲がった性格で、この返信の内容を受け止めると、嫌味に感じてしまった。

僕がこの管理チームの担当者であれば、、、

「◯列のセルに間違った値が入力されているため関数が機能しません。18:10現在、すでに業務を終了されていたら、翌朝ログイン後このメッセージを確認していただいたら、至急のご対応をお願いします。」

といった内容でメッセージを送っておくようにする。

確かに、自分のやりたい作業ができなくなってイラつくし、ジャマされた感は満載なのは、ホントにそうだろうと思う。
これについては、僕の悪いところではあるが、この担当者からのメッセージはちょっと違うなと。

お互いがこのようなことになってしまった原因は、やはり自分のことしか考えていなかったからなのだろう。
自分の作業が優先。自分さえ分かればそれでいいという気持ちからくるもの。

でも、迷惑はお互いにかけるし、迷惑かけないように生きていくのは正直不可能でしょう。
迷惑はかけるけど、それを超越するリカバリーのはやさや、許してしまうほどの愛嬌のよさを身につけたほうがいい。

確実に僕より学歴があって、勉強ができるけど、僕より頭の回転が遅いひとは、世の中にまぁまぁいるのかもしれないと常々思っているという話でした。

 

Shin

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