
お金がないと不安になるくせに、お金のためだけに始めた仕事は比較的続かず、またお金のない生活にヒーヒーいって、そんなことを繰り返しているオトコ、Shinです!
僕も音楽活動でギャラをいただける仕事を経験させてもらっているけど、そんななかで一緒に仕事して「もうこのひととは一緒に仕事したくないな・・・」と感じたひとがいます。
これは、音楽の現場でのできごとだったんだけど、違う職種でも当てはまるようなケースというか、似たようなひとに嫌気がさしたひともいるかもしれない。
まぁ、僕も他人にとって仕事しやすい人材であるかというと、絶対的な自信はないのだけれど、、「こうはなりたくないな…」と思わせるエピソードです。
サポートする曲の譜面も用意しない
僕と一緒にあるミュージシャンのサポートとしてそのバンドに参加することになったそのひとは、リハーサルのときに、演奏する曲の譜面を用意していなかった。
譜面は、事前にメインのミュージシャンから各自に送られているのだ。
でも、譜面がないこと自体は問題ではなくて、もしかしたら暗譜していていらないのかもしれないのだから、ここは絶対に譜面を用意しなくてはいけないということではない。
しかし、案の定、そのひとは暗譜などしておらず、演奏する曲も聴いてきているのかも怪しい状態。
「ある意味天才!?」と思った・・・。
だって、僕だったら絶対に不可能だから。
そのとき予定されていたのは、ポップスのオリジナル曲が5曲程度。
すでに有名な既存のスタンダードナンバーをやるわけでもなく、初めて聴く曲がほとんど。
それを、ろくに曲も聴かず、コードやリズムパターン、構成などを譜面に落とし込んでいないというのは、まったくもって死活問題です。
それでも、アンサンブルのなかで曲を一瞬で把握し、適材適所に必要な演奏をねじ込んでくれるのならば、何も文句のつけようもありません。
しかし、そんなことができるわけもなく・・・。
挙げ句の果てに、そのひとがいったのは、「その譜面コピーさせて?」だった。
「ギャラに見合ってないから」というイイワケをした
まぁ、それでも本番当日に、ビシッとプロとしての仕事をすれば、とくにオーディエンスには、ここまでくるプロセスで何があったかなど関係ない。
ステージで見せてくれるパフォーマンスが、お金を払っている価値に見合えば、満足なわけです。
そうですよね、「終わりよければ・・・」じゃないけど、やるべきことやってくれたら、誰かのコピーした譜面だろうが、曲覚えてなかろうが全然いい。
そして、結果はどうだったかというと、、オーディエンスからの評価は厳しいものだった。
僕個人の意見としては、ほぼそのひとの演奏するパートは、僕の演奏する場所にあるモニターからは聴こえてこなかった。
僕もそのひと以外のパートをよく聴こえるようにエンジニアに頼んでいたし、ステージ本番中もいないものとして演奏に集中していた。
だから、僕の演奏に直接的な支障をきたすようなことにはならなかった。
しかし、オーディエンスからの評価が厳しいというのは、やはりアンサンブル全体の評価ともいえるので、僕も「自分はよかったからどうでもいい」として片付けてはいけないと思います。
何かを感じてもらおうと、オーディエンスからのありのままの評価をそのひとに伝えたら、なんと返ってきたかというと、、
「もらってるギャラが安くて、やる気がでない」的な言葉だった。
それを機に、そのひととは、今後絶対に仕事をしないことを決めた。
サポートは自分の楽曲よりも丁寧に扱わないといけない
僕は、ギタリストとして世界に羽ばたきたいという目標があります。
それも、やはり自分の楽曲を自分の表現力を全面に出して、他人にいい評価をされたいと願っている。
いわば、自分が一番に目立って、スポットライトを浴びて華やかな世界で活躍したいという欲求に満ち満ちているわけだ。
だから、僕の生きたいギタリストとしての理想像は、誰かのサポートやバックバンドとしてではない。
または、ギター講師などで後進を育てていきたいということも、生き方としての希望には入っていない。
あくまでも、サポートギタリストやスタジオミュージシャンやギター講師の方々をバカにしていたり、下に見ているということは1ミリもありません。
逆に、こういった方々の存在をホントにスゴイと思っているひとりです。
僕は、サポートメインではなく自分のオリジナルをドンドンやっていきたい派なので、「誰でもいいからギターを弾く仕事をください」というスタンスではない。
だけど、たまに縁あって声をかけてくださる方のサポートを引き受けたときには、自分の曲以上に気合いを入れて臨むようにしています。
それは、ギャラをいただいているからというだけの理由ではなくて、逆に僕がサポートを依頼した立場だったとしたら、どう思うかというスタンスに立ってのこと。
僕が「あなたにぜひ◯◯(演奏パート)をお任せしたい」と依頼したのに、曲もロクに聴いてくれないわ、コードも構成も覚えていないのに譜面を持参してきていないわでは怒りを通り越して悲しいと思います。
実は、僕がメインで上がるステージや、創作物に対して、過去これと同じような経験をしています。
事前に送っていた曲はロクに聴いてくれてなかったり、当日に何のアイデアもなく、平気で「何も考えてきてないんですけど」と言い放たれたりしたことがあるんです。
もちろん、そういったひとたちとはもう二度と仕事をしないと決めている。
僕にもそんなイヤな思いをした経験があるから、サポートを引き受けた以上は、そのステージが終わるまではしっかりと覚悟をもって臨む。
それができる自信がないときは、決して引き受けないようにする。
ひとのフリ見て・・・
こんなことをいっている僕自身も、かつてはそんなアマちゃんだったし、いまでも覚悟が足りてない部分もあると思う。
自分を見失ってしまいそうになる瞬間というのは、ひとそれぞれあると思うけど、常に第三者の目で自分を客観視できる冷静さというか、器のデカさというか、、そういった自分になりたいもんだ。
僕は、そうなるにはやっぱりスキルを上げていくことが一番なのかなと考えています。
アマい考え方や精神的な未熟さは、余裕のなさからうまれ、その余裕はどう育めばいいのかというと、、スキルを上げて人間的に深みを増していくことなんじゃないかと。
かつて僕にも「一緒に演奏したくないな」と思わせてしまったひとたちがいるはず。
そんなひとたちへのお詫びや、感謝の気持ちをこめて、これからも僕はスキルを積み上げていこうと思う。
Shin(@super_skrock)