
「ライブがあるときは誘ってくださいね〜♪」といってくれるひとは何人かいたけど、コロナ禍とか関係なく全然ライブのあてもないのに、「コロナが落ち着いたらぜひ!」っていっては、心のなかで密かに泣いている、ガラスのハートのShinです!
今回は、ライブの前に僕がやる個人練習の方法で、効果的だったと感じているものを紹介します。
真新しいものではないんだけど、いつからかこの練習を取り入れて、ライブ前には必ず行っている。
ひとりでできる実践的なライブ対策の練習方法なので、個人的にはオススメの方法です。
結論:メトロノームだけでギターを弾く!
革命的な内容ではなく、簡単にいうと、メトロノームを活用しようということ。
ただし、ライブで演奏する曲を、ドラムやベース、歌などが一切ない状態で、メトロノームのクリック音だけを頼りにギターを弾く。
普段、メトロノームを使う習慣がないひとには、苦痛をしいられる練習になると思うが、これを取り入れると、なかなか効果的。
僕は、この練習方法を取り入れるまでは、ライブで演奏する音源と一緒にギターを弾き、「出すべき音を出す」という確認作業だけをして、ライブの本番にのぞんでいた。
この頃の僕は、ホントにミスも連発するし、そのミスのせいでテンパってしまい、弾こうと思っていたフレーズが弾けなかったり、ダメダメだった。
いまでは、完璧な安定感をほこるギタリストかというと、そこまでには達していないが、この頃の僕よりは全然マシになったといえる。
それもやはり、メトロノームだけを使ったギターの練習方法をライブ前にやるようになったことで、変わり始めた気がする。
メトロノームだけでギターを弾く具体的な方法
やり方は非常に簡単。
というより、「メトロノームを使ったギターの練習方法ってコレしかないんじゃない?」って感じのことですマジで。
ライブで演奏する曲のテンポをメトロノームで鳴らし、それだけを頼りに1曲通してギターを弾ききるのみ。
足元のペダル操作なども、本番さながらに行う。
これを、ライブで演奏する全曲分やるということです。
やることはホント単純だから、まったく難しくもなく、誰でもできること。
だけど、こんな簡単なことでも僕はやってこなかった。
どんな効果があらわれたのか!?
僕は、元々アガリ症で、ステージに立つと練習した成果がホントに出せないギタリストだった。
ずっとコレに悩んでいて、ライブ前にどうしようか考えた末、ライブ本番と同じ感情を感じられるシチュエーションをできるだけ演出できないものか考えた。
とはいっても、ライブ本番と同じシチュエーションなど用意できるわけもなく、結論イメージを膨らませるしかない。
まず、ライブ本番のステージ上は、暗い。
演者に向かってライトはあたっているが、あの空間に立ってみると、想像していた以上に目の前が暗く感じる。
それにまずビビって、テンパる。
テンパると、練習したことがぶっ飛ぶ。
もう負のスパイラルです・・・。
ましてや、ライブってものは基本時間がおすというのがつねで、そのため、演者の転換なども自分のペースでできたもんじゃない。
自宅やリハーサルスタジオなどで落ち着いた雰囲気でギターを弾く体勢がとれると思ってのぞんだら、痛い目にあう。
ライブ本番には、こういった思いがけない要素が連鎖して、ミスにつながることが往々にしてある。
その都度悔しい思いをしていたが、いい加減なんとかしようとして取り入れた練習法のひとつが、このメトロノームだけでギターを弾く練習。
コレのおかげで、
✔️ 自分のギターの音により集中できる✔️ 各パートのフレーズを自分の頭のなかで鳴らさなくてはいけないので、曲を覚える精度も上がる✔️ 歌メロも自分の頭で鳴らすので、無意識に歌によりそったギター演奏ができるし、歌ゴコロも身につくようになる
そして、何より大きいのが、このような演奏力にプラスとなる練習を取り入れると、精神的なタフネスや、安心感が得られる。
もっと高みを目指した練習方法
最初は、メトロノームのクリック音とギターだけでやっていたけど、それに慣れてきたら、もっと難易度を上げた。
まずは、照明を消そう。結構まっ暗でもいい。
あのライブ本番のステージ上の独特な暗さ加減にビビっていた僕が、そんなに気にならなくなったので、これも効果があった。
ライブ前は、自宅練習以外でも、ひとりでリハーサルスタジオに入って練習することも欠かさないようにしている。
やはり、大きなアンプの音にカラダを慣れさせておかないといけないから。
その際、僕はリハーサルスタジオの照明を暗くして、メトロノームをミキサーにつないで、クリック音をモニタースピーカーから出して、それと一緒にギターを弾く。
ライブで演奏する曲順通りに、カンパケで弾き、ちょっとパフォーマンスを見せたいと思う箇所があれば、それもちゃんと練習しておく。
できれば、ライブ本番で着る衣装も着用して、できるだけ本番と同じ状況を演出するとなおいいと思います。
ライブ本番は、思ってたとおりにいかないもの
とはいえ、一緒に演奏するリズム隊が、クリック通りに正確なリズムを刻んでくれるわけではない。
しかも、ドラマーが大サビをすっ飛ばし、いきなりエンディングを叩き始めたりしたら、全員でそっちに合わせるしかない。
そんなことが起こりうるのがライブというもの。
それに全部対処した準備なんてできないというのも本音だが、アクシデントや予想外のシチュエーションにテンパってしまうのは、全ては己の実力のなさの末路。
練習量も足りていなければ、そもそもステージに立つ覚悟が足りていないのです。
それを真摯にうけとめ、変わろうと決意した瞬間から、過去の自分とはバイバイできたような気がした。
まだまだ足りてない部分はたくさんあるギタリストだけど、「オマエと演奏してると、ホント安心するわ・・・」といわれるギタリストになろうと思う。
こんなご時世で、なかなか実現もむずかしいが、そろそろ僕も、あの独特の緊張感のある空間、ライブのステージに上がりたいという思いが強くなってきた。
Shin(@super_skrock)