【リーダーへのメッセージ】落合博満著『決断=実行』レビュー

2019年は「灰になってもいいくらい持ってるもの全てを出し切る!」と決断したShinです。
今回も読んだ書籍のレビューの記事をアップしようとかなと…

元プロ野球中日ドラゴンズの監督・落合博満さんの『決断=実行』という本について書こうと思う。

僕にとって落合博満というひとは大好きなひとの一人で、プロ野球の選手として、監督として野球解説者として、着眼点の違いや物事の分析力などに関心させられることばかりだ。

中日ドラゴンズという贔屓のチームに長く携わってくれたこの落合博満というひとの考え方や今の時代を見る目というものが気になる存在として、僕も今回の新刊を手に取らずにはいられなかった。

40万部以上を売り上げた前作『采配』から7年経った今、落合博満がどんなことを発信してくれるのか。

落合博満流のチーム作りと結果を出すことについて

落合さんは勝てるチーム作りに拘った。
一切の妥協も許さず、大事な選手たちを遠くから見て寄り添い続けてきた。
僕は落合博満という人間は天才だと思っている。
本人は絶対に違うというだろうし、テレビでも「この世に天才はいない」と言っていたのを見たことがある。
僕から言わせりゃ充分の才能の持ち主だしハッキリいって羨ましい限りだ。
しかし、落合さんのことが大好きなだけに彼の出演したメディア関連はだいたい後追いでチェックしている。(家にテレビがないのでYouTubeなどでの後追いになる)
こうやって本でも考え方などを聴いていると、やはり一番大事なことには時間を掛けているのだと分かる。

それは何かというと、、、

先にも「大事な選手たち」と書いたが、落合さんは監督時代何があっても選手を守り抜いてきた。
自分のことはどう思われようが、預かっている選手たちがグラウンドでプレーに集中できるような環境作りを徹底していたのを感じている。
天才と一言でかたずけられないのは、大事なことには時間と労力を惜しまないということをしっかりと実行しているからこそなのだ
実際、落合監督時代の中日ドラゴンズの練習時間はとても長かったというのは有名な話。
選手たちはキツかったと思うが、練習をすることでレベルの底上げをはかり、それだけの長い時間を使って選手たちを観察することで初めて見えてくるところがあるのではないだろうか。

勝てるチームを作るということは、ツームを作るだけではなく、勝利という成果に導かなければならないのだから、監督としての本当の仕事はここから始まるという見解もできる。
その際に必要なのが、選手やチームを客観視できる目である。

家族や会社や学校などでも、俯瞰して物事を見ること視点というのがポイントとなってくるのではないかと思う。

『決断=実行』を読んで一番心に突き刺さった言葉

落合さんの言葉はどれをとっても全てが学びに繋がるようなことばかりだが、この本の中に今の僕にとってもっとも心に突き刺さった言葉がある。

それは、、、

身につけたいと必死になっていた取り組みを続けていくしかない。それは、現役引退を決意してユニフォームを脱ぐまで。できないことをできるようにするのが練習なら、できるようになったことを継続するのも練習なのである。

これは今の僕にとってはドンピシャなタイミングで届いた言葉だったと思う。

「基礎の繰り返し」

「小さなことの積み重ね」

結局のところ、毎日コツコツと何かを積み上げていくことでしかないのだ。
小手先のテクニックなど役に立たない。
惨めな思いはするし、楽しくないし、悔しいし、バカにされるし、相手にもされないし、ひとりぼっちだけど・・・、
大逆転のためにコツコツと力を蓄えていく。
見向きもしなかった奴らを、バカにした奴らを、、コケにした奴らを、、、
全て残らず手のひら返しさせてやるのだ。
成功の決め手となるのは人脈でも話術でもなく、己の技術を磨き続けることしかない!

『決断=実行』 目次紹介

■仕事に取り憑かれろ

■監督への就任要請を受け

■監督として私が肝に銘じたこと

■荒木と岩瀬が自分で壁を乗り越えるために

■少数意見をどうとらえるか

■組織とは小さな「ピラミッド」の集まり

■「負けたくない」というプライドがもたらした優勝

■最終決定権は誰が持つべきか

■遠近2つの距離から選手を見続ける

■チームを進化させたければまず基本から

■チームリーダーやムードメーカーは必要か

■「同じことをしていたら勝てない」の意味

■自分の技術を向上させるためには

■一芸に秀でたければオタクを目指そう

■一石二鳥の練習はあるか

■好奇心は自分を成長させ、感性を豊かにする

■控え選手とはどう接すればいいのか

■「時代遅れ」にあえて耳を傾けよ

■選手の不調、チームの苦境との向き合い方

■勝てるデータ活用術

■新人や若手の起用で気をつけたいこと

■森繁和ヘッドコーチとの思い出深いベンチワーク

■人材登用における私の考え方

■大原則や当事者の「思い」は考慮されているか

■大谷翔平の成功を私なりに考えた

■ユニフォームで考える物事の本質

■指導者が批判される時代に、選手に求められる姿勢とは

まとめ

この本はオススメしたいとは思うが、野球界での現場指導や選手起用についての話などを織り交ぜているので、野球のルールなどがチンプンカンプンの方には入ってこない部分もあるのではないかと思うので、そのあたりのことはご了承の上ご購入していただければ。

ただ、目次紹介にもあるように、「二刀流」としてもメジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手について、落合さんの視点で語っているところもあり大変興味深い内容ばかりである。

大谷翔平選手なら野球に詳しくないひとたちでも知っているような選手なので、とっつきやすいのではないだろうか。
また個人的には「荒木と岩瀬が自分で壁を乗り越えるために」という章で、2018年引退した2人の元中日ドラゴンズOBについても語ってくれている。

荒木さんと岩瀬さんの引退については、僕も過去記事で思いを書いているので興味があったらぜひ読んでいただきたい!

【レジェンドの引き際】岩瀬、荒木、浅尾の黄金期を支えたドラ選手たちが引退

さて、相変わらず落合節は健在で、最後まで楽しく読ませていただいた。
落合さんのことをあまりよく知らないひとたちは、この本を読むと多少印象が変わるんじゃないかなと感じるのだが、落合さんは頑固者というイメージで難しい存在のように捉えられているかもしれないが、非常に柔軟な物の考え方をするひとなんだということが分かるはず。

俗にいう成功者の脳ミソだね!

落合博満という野球選手のバッティングスタイルは、ゆったりと構え自分の距離と間合いまでボールを引きつけて、バットを鞭のようにしならせて打つ。
柔軟な視点があるからこそ、どんなピッチャーの球種にも対応できるイメージと、力みのない余裕が生まれる。

これを一言で「天才がなせる技」と終わらせてもいいが、、、

これこそ、日々の積み重ねと自分で考えてきたことによる、時間と労力の賜物なのだろう。

断言できる…
一流以上になるひとは努力している!

僕は自分のことを本当に何の才能もない凡人のなかの凡人だと思っているが、人一倍時間がかかるが努力の積み重ねをやめないでいこうと決断した。
そのためには一切妥協することなく、ライバルたちが遊んでいる間に小さなことを積み上げていこうと思う。

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Shin(@super_skrock

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