
Shinです!
僕もそうですが、ブログやnote、SNSなどで文章を発信したり、文章を書くことを仕事にしていたりするひとがいます。
そんなひとの中には、書くことがシンドイとか苦手というひとも一定数いるようだ。
「文章を書くのが仕事なのに苦手ってどういうこと?」って不思議に思えるかもしれない。
でも、その気持ち僕もなんとなくわかります。
僕は、苦手というよりシンドイの方がちょいちょい感じる。
ただ、そんなひとたちに共通しているのが、「書くことを習慣にしたい」という思いではないだろうか。
だから、文章を書いて発信することをやめないし、文章を書く仕事を続けている。
おそらく、、、、
「書くことを習慣にしたい」=「書くことが好き」
なのである。
僕も含めて、そんな「書くことが好きだけど、書くことがシンドイ…」というようなひとに向けた本を最近読んだので紹介します。
タイトルは、『書く習慣』
著者は、いしかわゆきというライターさん。
独学で文章を書き続け独立できたライターが、努力・才能・技術より大切なコツを掴み「書けるひと」になれるヒントを与えてくれる。
書く習慣を身につけるにはコツがある
著者も本の中で言っていますが、この『書く習慣』という本を読んでも「どう書くか」は学べないかもしれない。
しかし、書くことを習慣にするということは、書くことをやめずに続けられる自分になるということ。
すなわち、書くことを無理なく楽しく続けられるようになるのが本来のあるべき姿であると。
著者はこうも言っています…
どんなにノウハウやテクニックを学んだところで、書くのが好きじゃなかったら続けるのがつらくなってしまう
引用元:『書く習慣』
そして、書くのが好きになるには、書き続けなければならず、書き続けていれば自然とコツが掴めて文章力が上達する。
文章力が上達すれば、書くことが楽しくなるはず。
楽しいことなら、毎日続けても苦じゃないということになる。
こういった好循環のスパイラルに入ってしまえば、こっちのものだ。
誰が何を書いてもかまわない
昨今はインターネットやSNSを使って、誰でも気軽に自分を表現して発信できる場所が増えた。
これは本当にいいことであり、僕はこの時代に生きていてよかったと思っている。
僕は、デジタルネイティブやスマホネイティブよりも前の世代の人間なので、いわゆる有名になりたかったら、「東京に行きテレビに出なきゃだめ」というような時代に生まれた。
それがいまや地方にいながらにして、自分の影響力を世界に発信できるような時代になった。
これのおかげで、「10代のうちに売れなきゃもうおしまい」とか「30歳までに結果が出なきゃ夢はあきらめる」みたいな考えが当たり前ではなくなり、選択肢やチャンスがさらに広がった。
だからこそ、僕も活動を続けることができているし、ショボいなりにも自分の表現力を世の中に発信し続けることができているのだ。
しかし一方でひとの意見や思想が可視化されることにもなり、誹謗中傷などに心を痛めてしまうひとたちもいる。
こういった誹謗中傷などの印象の強いものを見てしまうと、余計に発信するのが怖くなってしまうこともあるだろう。
それこそ、「うまくやらなければ」とか「無難にこなさなければ」という思いが勝ってしまって、発信する機会がドンドン減っていく。
そのため、文章をうまくかくための本や動画にニーズがあり、そこにはノウハウやテクニックについては書かれているが、根本にある問題を解決してくれるものとはいえない。
根本にある問題というのは、「書くことを好きになり、楽しく続けられる」ようになるということだ。
だから、「どう書くか」にとらわれていてはダメで、「何を書いてもいいんだ」と思って書かなければいけない。
インターネットやSNSで、「すごいなぁ」と思われる内容でなければ書いてはいけないなんて思わないということ。
著者はこうも言っています…
必要なのは「書いてみよう」と思う気持ちだけ。
引用元:『書く習慣』
『書く習慣』を読んで気にいった点
この『書く習慣』という本を読んで、僕が心を打たれたところをいくつか紹介します。
「自分には文才がないなぁ」は思い込み
文章を巧みに書く才能のことを「文才」というけど、確かにこの才能があるひとはいるでしょう。
ちなみに僕には文才が全くない。
でも、まがりなりにも僕でも文章を書く仕事ができている。
僕は音楽活動もやっているが、情けないことに音楽の才能もない。
音楽活動のメインはギタリストとしての活動なのだが、ギターに関しては文章を書くことよりも長く続けている。
そして、続けてみてそれなりにスキルアップしていくなかで気づいたことがある。
それは、「弾いて弾いて弾きまくった先に答えがある」ということ。
何が言いたいかというと、文章も「書いて書いて書きまくってから才能があるかないかを決めたらいい」ということである。
ギターでよくいう、「手グセ」というものがあって、、手グセのフレーズばかりでマンネリ化して面白くないと感じることが僕にもあった。
だが、それはマンネリ化しているのではなく、自分のスキルが足りてないことにより引き出しがないだけなのだ。
「本当に「手グセ」となるくらいまで弾きたおしたのか?」
と問いただしたところ、僕は「そこまで弾いてない」という結論に達した。
手グセのフレーズというのは、「このフレーズはShin Komuroの音使いだね!」といわれるくらいになるということ。
その境地に達するまでには、「弾いて弾いて弾きまくる」しかないのだ。
だから、文章も同じく「書いて書いて書きまくった」あとで文才があるかどうかなんて判断したらいいのではないだろうか。
日常をネタにする
毎日同じような生活リズムのひとにとって、日常をネタにするというのはありえない話かもしれない。
僕もそうだけど、「ホントに何もなかった」という一日を過ごすこともあるから。
でも、何か大きなことがあったときに、それを文章にしていては書くことを毎日の習慣にできない。
ましてや、たまに書く程度では文章力も上がらず、好きになれたり楽しく続けられたりする要素がなくなってしまう。
もうそんな何もない普通の毎日をネタにしてしまうしかないのだ。
著者も
わたしも普段は、自分の人生を切り売りするように「日常をコンテンツ化」して発信しています。
引用元:『書く習慣』
といっている。
日常の出来事をもとに最近書いたテーマを例にコツを教えてくれているので、ネタ探しに困っているひとのヒントになるだろう。
あなたが書くことに価値がある
今や世界の情報は「なにが書いてあるか」よりも「誰が書いたか」が大事
引用元:『書く習慣』
これも、勇気を与えてくれる言葉ではないだろうか。
僕が文章を書く仕事を始めたのは、WEBライティングがキャリアのスタートである。
いわゆる「SEOライティング」を用いて、書いた記事をGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されるようにする。
その記事が注目されることにより、記事が掲載されているサイトの価値が上がり、運営している企業の信頼感や売り上げアップに繋がる。
この期間で色々と文章について学んだことは、僕のなかでいい経験となった。
しかし、やはりこの「SEOライティング」というのはマニュアルに沿った文章なのだ。
タイトルや見出しにキーワードを必ず散りばめ、「です・ます調」で書き、、セクションにひとつ画像を差し込む、、、みたいなおきまりのパターン。
これだと、書きたいことが書けない。
「SEOライティング」で仕上げた文章は、僕の文章ではなく、委託会社やクライアントのものなのだ。
僕は、それが一番つまらないと思いはじめたので、「SEOライティング」やクライアント業務はやったとしても、自分の言葉で発信することは絶対にやめないようにしている。
僕が書く文章には、僕のあじがあり僕の個性があり、僕の魂が宿っていると信じているから。
誰にも見られない前提で書く
文章を発信するといったが、書くことを続けるのに必ずしも発信しなければいけないというルールはない。
前項で、僕の文章で書けないことがあるかわりに、自分の言葉を書くことを続けているといった。
この自分の言葉で書くという行為を、僕はインターネットやSNSで発信していない。
毎日、僕しか見れない日記というかたちで自分の言葉を文章にしている。
そこには、「書きたいように書く」「本音を言葉にする」ということを基本にした、誰にも見られない前提の文章がある。
絶対に発信しなければならないという思いから、書くことが億劫になっているのであれば、誰にも見せない自分だけが見れるものとして書き続ければいいのではないだろうか。
とにかく、書くことをやめないことが一番大事なのだ。
目次紹介
第1章 言葉と仲良くなれば書けるようになる
第2章 習慣になれば書くのが楽しくなる
第3章 ネタを見つけられると止まらなくなる
第4章 ちゃんと伝わると嬉しくなる
第5章 読まれるともっと好きになる
第6章 「書く」ことが与えてくれるもの
著者紹介
いしかわゆき
“ゆぴ”という名前で活動しているライター、取材やコラムを中心に執筆
早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系卒
未経験からWEBメディア「新R25編集部」を経て、2019年にライターとして独立
他にも、声優やグラフィックレコーダーとしても活動中
Twitter:@milkprincess17
書きたいことが見つからないというひとへ
僕もそうだったけど、「自分を表現して世の中に発信してみたい」という思いと、「うまくやらなきゃ」がセットでついてくることはないだろうか?
そして、その思いがやがて「何を発信したらいいのかわからない」となり、、「発信することが続かない…」となってしまう。
そこで頼るのが、「どう書けばいいのか」「どのように発信すればいいのか」を教えてくれる本や動画。
それはそれで「どう書けばいいのか」のノウハウがあって、役に立つ内容だ。
しかし、そいういった系統の本を読んでみても、結局書くことを習慣にできなかった。
ここでも少し触れたが、「誰かに読まれる」ことを意識して書くのではなくて、「自分に向けて書く」ということで、500文字くらいの文章からでも書き始めればいいと思う。
大切なのは、毎日続けること。
「誰かに読まれる」とか、「いいね」がたくさんもらえることはどうでもよくて、、最優先は「文章を毎日書く」ということだ。
僕も頑張ります。
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Shin(@super_skrock)