中日ドラゴンズの福留孝介選手が引退。

ついにこの日がきたかという感じだ。

本人も引退会見で語っていたが、寂しいけど誰しもが通る道である。

でも、僕にとってこの福留孝介というひとは、ちょっと特別な存在でもあっただけに、やっぱり寂しさの方が先にくる。

だって、僕は福留孝介と同級生なのだから。

そして、僕は弱小高校の野球部員だった頃の、同い年のスーパースターといえば、PL学園の福留孝介だったのだ。

例えば、昨年引退された松坂大輔の代のことを「松坂世代」と呼ぶことがあるが、僕と同級生の昭和52年生まれ組は「福留世代」と呼んでもいいくらいだと思っている。

僕のようなド下手な野球少年にも、こんなスゴイ選手と同級生だということを自慢にできるくらい、彼は輝いていたしプロ野球に進んでからも、その輝きを見せ続けてくれた。

しかも、僕の地元である名古屋に本拠地を構える、中日ドラゴンズに1位指名で入団してくれたということが、福留孝介を応援する原動力にもより拍車をかけることになった。

何かの才能を持って生まれてこなかった僕には、彼のように若くして第一線で活躍している同い年がいるということが、どこかテレビやアニメのヒーローでも見ているかのような感覚になることもあったくらい。

ド下手だったけど、一応は野球を経験してきた者として、プロ野球の世界に進むようなひとがどれほどの実力を持っているのかは何となくわかるつもりだ。

そして、そのエリートが集まったプロ野球の世界でも、また頂点を極めるようなひとというのは、次元が違う生き物である。

例えば、福留孝介が本来の左打ちではなく、右打ちで僕と野球対決しても、僕が余裕で負けるだろう。

そんな選ばれし者しか生き残れないような世界で、しっかりと結果と名を残すまでになった同級生がいるというのは、僕にとって生涯自慢できることなのだ。

しかも、1位指名で期待されて入団し、その期待どおりに活躍するのだからスゴイ。

入団からの中日ドラゴンズ時代では、首位打者を2度獲得。

2006年のWBCでは、韓国戦での2ランホームラン。

メジャーリーグに行っても、そのあとに阪神タイガースで日本球界に復帰してからも、福留孝介のことは気にして見続けてきた。

彼の引退を受け止めて、彼と同い年の僕は、自分の年齢を改めて感じるし、それとともに心から応援できる同い年のスーパースターと一緒の時代を生きてこられたことを嬉しく思った。

本当に大好きな選手でした。

数えきれない感動をありがとう!

 

Shin(@super_skrock)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう