
ボクシング"ゴロフキン vs. 村田諒太"のWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦を見た。
この一戦はAmazonプライムでライブ配信されていだが、僕はこの時間はちょうど電車に乗っていた。
1Rから両者ともに世界王者らしい素晴らしい戦いっぷりだ。
そして、運命の第9R。
目的地の駅に着いたときに、ちょうど村田諒太陣営からタオルが投げられ、ゴロフキン選手のTKO勝ちとなった。
僕の年代は、ボクサーといえば、世界ヘビー級チャンピオンの"マイク・タイソン"か、世界バンダム級チャンピオン"辰吉丈一郎"がスター選手としてボクシング界を引っ張っていた印象が強い。
その頃は、日本人ボクサーの世界戦は必ずテレビで放映していたので、今よりも顔と名前が一致する選手が多かった。
また、同級生にも何人かボクシング好きがいたので、その連中の話が耳に入れば、自ずと知識も増えていったものだ。
ここ最近は、もっぱらボクシングの情報な自分こらアクセスすることも減り、顔と名前が一致する選手はホントに少なかなった。
長年あったテレビを部屋から排除したのも、ボクシングや野球などのスポーツ観戦離れのキッカケになったのだろう。
だから、2022年4月9日のタイトルマッチは、ホント久しぶりにジックリとボクシングの試合を観戦したことになる。
近年でも、例えば、"井岡一翔 vs. 田中恒成"だったり、大一番といわれるような試合はあったが、興味がないわけではないが、試合は見ていないのだ。
今回は、地上波で放送ではなくて、Amazonプライムでライブ配信というのが、決め手になったのかもしれない。ネット配信じゃなくてテレビ放送だったら今回も見ていないと思う。
それで、今回の"ゴロフキン vs. 村田諒太"戦であるが、正直僕はゴロフキン選手のことをよく知らない。伝説のチャンピオンとして絶対的な存在であるということで、そんなボクサーと日本人の村田諒太選手が、チャンピオンベルトをかけて戦うのだから、試合前から話題騒然。
しかも、このカードは2021年12月に行われる予定だったのが、新型コロナウィルスの変異株であるオミクロン株の影響で延期になり、2022年4月9日に行われることになった。
ゴロフキン選手は前の試合から1年4ヶ月のブランク。村田諒太選手にいたっては、実に2年4ヶ月ぶりの試合だというではないか…
アスリートが1〜2歳年齢を重ねるというのは、一般人のそれとはわけが違うはず。しかも、試合もできないまま…
ゴロフキン選手のことは詳しいことは分からなかったが、村田諒太選手が相当試合間隔が空いているのは、僕でも充分わかっていたくらいだ。
しかも、村田諒太選手はボクサーの年齢としては、決して若くはなく、2年4ヶ月のブランクは相当な意味をもっていたに違いない。
そう考えながら、この世紀の一戦を見ていたら、途中で思わず涙がこぼれそうになった。
それは村田諒太選手が劣勢で日本人選手が負けてしまうかもしれないという、結果に対しての悔しさなどではない。
ゴロフキン選手と村田諒太選手ふたりの崇高なプロフェッショナルの戦いに感動したのだ。
両選手ともお互いに背負っているものがあり、各々が自分の人生の主役なのだ。
作られた物語であれば、最後には主人公が勝利することになる。
だが、現実は主人公でも負けてしまうことがある。前述したとおり、結果はゴロフキン選手の9RTKO勝ち。
1〜2年以上、先が見えないなか、よくぞここまで気持ちを腐らせることなく、リングの上に立ったことに、まずは最大の敬意を表したい。
ありきたりな言葉かもしれないが、、、
感動をありがとう!
Shin