
大学に通って人生で一度はキャンパスライフを満喫してみたいと、密かに考えているShinです!
さて、また今回も書籍のレビュー回ということで書き綴っていこうと思う。
紹介するのは、、、
犬塚 壮志(いぬつか まさし) 著 『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』
突然だけど、、、
あなたは自分の考えや伝えたいことや教えなどを上手くひとに説明できるタイプだろうか!?
俺はできていない部類に入ると思っている・・・。
もしもあなたが人前でのプレゼンをする役割や、講師業などで教えを伝えなければいけない立場の方だったとするなら、、、
また、ご自身のプレゼン力や伝えることのスキルが足りていないのではと感じているのであれば、、、
一度目を通してみる価値があると思う。
人気予備校講師による“教える技術””伝える力”を伝授!
今回紹介する『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』という本を書いた、犬塚 壮志(いぬつか まさし)さんという方の経歴を軽く書いておくと、、、
元駿台予備学校化学科講師であり、在職時は化学受講者数で予備校業界日本一になったまでのいわばカリスマ講師だったとのこと。
人気と実力をかわれ、大学受験予備校としてはトップクラスのクオリティを誇る同校のカリキュラム作成にも携わってきた。
その経験を活かし、パーソナルバリュー(自分価値)を高める教育プログラムをビジネスパーソンや経営者向けに発信。
現在は、東京大学大学院で学習環境をテーマに研究を行い、他にもいくつかの著書を執筆している。
メルマガ:最短最速で自分のコアブランドをつくる方程式『コンピテンシーブランディング』メールアカデミー Twitter:@MInutsuka 著書:『定期テスト対策 化学[理論編]の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)、『国公立標準問題集CanPass化学基礎+化学』(駿台文庫)など
ザッとではあるが、ここで紹介した限りの文面からだと著者は相当なエリートでいわゆる天才といわれるような実力の持ち主だったから全て順風満帆にスイスイと歩んできたのではないかと思うかもしれない。
しかし、東大生を多数排出する人気予備校のカリスマ講師にも、苦い経験や一種の挫折に似た体験と向き合ってきた過去がある。
何しろ信じられないのが、著者は高校3年生の春時点で偏差値30台だったという!
著者曰く、比較的勉強は苦手でひとよりも理解の速度は遅いタイプの人間であるとのこと。
しかし、ひとには得手不得手というものが備わっていて、理解力が遅い分理解できるまでの分析力のスキルが養えたというのだ。
その理解に行き着くまでのプロセスを、細かく分割しながら時間をかけてゆっくり眺めることができたのです。
ひとより時間がかかるということは、ひとよりも時間をかけて物事を噛み砕いていけるということにもなる。
この発想の転換ができるかどうかが人生のポイントになるのではないだろうか。
著者は、自分がしてきた経験を“誰でもに身につけられるスキル”に落とし込むことを決意した。
一生使える説明の黄金フォーマット「IKPOLET法」を考案!
著者が予備校講師時代に直面した悩みのひとつに、生徒に対する授業や説明の伝わりにくさというものだった。
これは、世の中の教師や講師やインストラクターなど、教えることを生業としている方々には大きなテーマとなっていると思う。
そして、教育現場とは違う社会でも、プレゼンや説明といったひとに伝えることが必要になってくる仕事がある。
そんなひとたちの良きヒントとなってくれるであろう「IKPOLET法(イクポレット)」という説明の型を著者は打ち出した。
まずこの「IKPOLET法」という名前の由来は、7つのステップからなっているフォーマットの各ステップの頭文字からとっている。
<IKPOLET法の7ステップ>
Step1:興味をひく(Interest) Step2:聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge) Step3:目的を示す(Purpose) Step4:大枠を見せる(Outline) Step5:つなげる(Link) Step6:具体化、事例、証拠を示す(Embodiment、Example、Evidence) Step7:転移(Transfer)
相手にしっかりわかってもらうための説明には“型(フォーマット)”が存在するということです。
長い時間をかけたプロセスによって培った経験を7つのステップに落とし込んでいる。
早速ひとつひとつのステップをご自身で確認して、実践してみてはいかがでしょうか!?
『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』 目次紹介
■第1講 なぜあなたの説明はわかってもらえないのか?
なぜか説明してもわかってもらえないことを「3つの原因」を掘り下げて具体的に教えてくれる。
■第2講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「Ⅰ」
タテマエを抜きにした本音、すなわち受験生であれば「志望校に受かるための得点力を身につけたい!」ということ。
ここをくすぐってやれるかどうかで全てが決まるといっても過言ではない。
■第3講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「K」
伝えたい情報は、相手の知識の引き出しの中にある何らかの情報にアクセスしてあげることで、理解へと落とし込むことができる。
■第4講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「P」
今取り組んでいることが「何のためなのか?」「何に繋がっているのか?」をより明確にさせてあげるように導くためのステップ。
■第5講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「O」
物事を俯瞰して見ることで現在の立ち位置がわかり、次に進むべき方向性がハッキリと見えるようになる。
■第6講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「L」
クラスメイト、サークル仲間、会社の同僚、家族、恋人、SNSなどのフォロワー、など生活していく上で誰かしらと何かしらの関係性を育んでいかなくてはならない。
人間が本能的に持っている物事に関連付けをする習性を活用してあげることで理解力が上がるというカラクリがある。
■第7講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「E」
時間をかけて噛み砕いてプロセスを歩んできた著者の真骨頂ともいえる内容。
具体的にイメージできたときの理解のスピードはドンドン加速していくことになる。
■第8講 わかってもらう説明の黄金フォーマット「T」
色々な人間がいるように、色々な職業があり、色々な人生がある。
理解することにもひとつの方法だけではなく、違った方法があるということを示してあげることでより多くのひとに理解してもらえることに繋がる。
■第9講 できる人だけがもっている3つの極意
まさに教えることのスペシャリストといわれるようなひとたちが実際に使っている極意を公開。
この他、「IKPOLET法テンプレート」としてわかりやすく表にまとめてくれているものもある。
犬塚 壮志 著『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』のレビュー 〜最後に〜
『東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる』というタイトルから、どうだろうお堅い言葉で書き綴られた内容の本なのかと思った方もいらっしゃるかもしれない。
実は俺は読み始める前はそんなことをちょっと想像していた。
でも、読んでみると著者の人となりが出ていて、好感も持てる上に読みやすくてスラスラ進んでいく。
これこそ、相手の理解を最優先に考え研究と分析を重ねてノウハウを築き上げカリスマ講師まで登りつめたひとが書く本だということ。
この著書が何よりいいなと思ったのは、、、
教育の在り方やカリキュラムが今後時代の流れとともにアップデートされていったとしても、この著者が打ち出した説明の黄金フォーマット「IKPOLET法」は普遍の原理原則に基づいたものだと思うので、いつまでもバイブルとして保管できるのではないだろうか。
移り行く流れに身を任せ、利便性の恩恵を得ながら、いつの時代も変わることなく当たり前のことを淡々とこなしていける人間でありたいと改めて思えた本だった。
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感想(2件)
Shin(@super_skrock)