先日、久しぶりにセッションに参加させていただいた。

プロの方がホストとなり、比較的少人数制で開催されたのだが、一番驚いたのはギターが俺ひとりだったってこと!

大体セッションの場はギタリストの数が多いもんだろうと思う。

今まで参加させていただいたセッションでは全てそうだった。

だが今回は鍵盤の方が一番多くて、あとのベース、ドラムもひとりずつという編成。

新鮮さとチャレンジ精神と恐怖の感情が同時に湧いてきたのが印象的で、正直その姿は感じさせないようにつとめていたのも確かだ。

ギターをマーシャルのアンプに繋いでセッティングしながら、今日のこの瞬間たちをギター人生の1ページに書き加える準備もしていた。

 

 

譜面の読解力

兎にも角にも、瞬発力が問われるのがセッションにおける特徴のひとつだと思う。

「初見の曲でも譜面さえあれば大丈夫!!」

って状態になれるには、渡された譜面を瞬時に読み解けるスキルが必要だ。

あの日は、集まったメンバーが変わっていたということもあり、課題曲もいわゆるセッションのスタンダード曲というものはほぼなかった。

正直わからないコードもあったのだが、ひととおり譜面については全曲対応できた。

そんなに総合的に難易度の高い曲をやったわけでもなかったので、大それたことは言えないが、、、

アンサンブルが進んでいく方向を見失うことなく演奏できていたと思っている。

それにしても随分譜面に対する恐怖心が克服されてきていると感じているし、譜面を見るときは目だけではなく耳も一緒に使えるようになってきたことが大きいのかもしれない。

正確には、「耳も使うよう意識できるようになった」というのが本当だろう。

相変わらず聴き取れない音はあるし、ミスタッチ・ミストーン・そもそも押さえる場所が違う…などなどがあってうまくいかないことも多いが、、、

置いていかれない最低限の自分が出せたと思う。

なぜこの違いが出てきたのかというと、おそらく継続的な弾き語り練習や何人かのシンガーソングライターとのコラボ演奏の賜物といっていい。

「譜面を書く」ことで大体の曲が4小節くくりになっていることを知り、押さえられるコードも断然増えた。

曲のパターンというやつも感じられるようになっている。

あとは、それぞれのスキルアップのための日々のルーティンワークと、場数をこなすこと。

 

 

説明不可能な音を奏でない

アドリブというのは、当てずっぽうで音を出すことではない。

それが通用するのは専門性もない、自称プロミュージシャンの間だけだ。

俺はその次元で満足していたくない。

なんでこの音使いをしたのか説明できなければ、プロとしては認められない。

今の俺の演奏は、説明不可能な音が占める割合の方がまだまだ大きい。

行き当たりばったりでやってると、余裕がない演奏になるので、神経は他の楽器の音やリズムなどに向かなくなってしまう。

この時点でアンサンブルを崩壊させてしまっていることに気づかなくてはいけない。

多くの自称プロミュージシャンはこんなことに気づくはずがなく、、、

一流以上は、例えアンサンブルを崩しかけたとしても、気づいてから瞬時に立て直すことができる。

そこまでの準備ができてこそ、アドリブができると語っていいレベルになれるのだと思う。

 

 

世界一才能がなく下手くそだと思って生きろ!

「才能がないものは努力するしか道はない」

要は、この一言で片付けられてしまう。

人脈で出世しようとする奴らと何度か絡んできているが、本当に薄っぺらい。

先日のセッションの時もそうだったが、、、

終わったあとに親睦会のようなものがあり参加させていただいた。

これはもはや“あるあるネタ”ともいうべきことなのだが、セッションホストをつとめてくれたプロの方々は、参加者からここそとばかりに質問など投げかけられる。

そこには、壁にぶつかっているひとや伸び悩んでるひとの様々な葛藤や悩みなどがあって、それをお酒の勢いも借りてプロにぶつけていくわけだ。

親身になって話を聴いてくれる一方で、決まって返ってくる応えもある。

 

それは、、、

 

「音出してりゃいいんだよ。」

っていう感じの一見軽いノリの返しだ。

 

これは非常に奥が深くて、その道のプロがいうから味があって説得力が増す言葉なのだ。

これを自称プロミュージシャンたちが言っていても、下手くそな自分たちの傷の舐め合いになるだけのこと。

 

 

痛みの先に成長があると信じるしかない

こういったセッションなどに参加する度に、表には出さないが劣等感や敗北感を常に感じながら家路に着く。

思い返せば、音楽人生ずっとその繰り返しだ。

 

駆け出しのころに、とあるシンガーソングライターのバックバンドに抜擢されたが結局差し替えられたり・・・。

旧知の間柄のボーカリストにバンドに誘われ活動を始めたが、思い描くレベルに達していないと宣告されたり・・・。

 

その都度自分の才能のなさや努力の足りなさを痛感している。

幸か不幸か、俺はかなり執念深い性格の持ち主のようで、、、

ここで諦めることなく、そいつらを倒したい一心でスキルアップするために模索してきた。

今の時点で感じている劣等感や敗北感は、あの頃のレベルのものとは違って、成長している過程で通過しているものである。

だから、このレベルまでこられたんだという達成感も同時に感じているのも確かだ。

 

現に、一流のプロミュージシャンの方から「もうちょっとだよ」って言ってもらえるようになれた。

もちろんここで油断すると元も子もないので、精進していくことには変わりはないのだが。

例えば一年後に、「こんなことで悩んでたな・・・。」って思える自分になっているかどうか。

これからの俺にさらなる期待をしていこうと思う。

 

 

 

Shin

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